こんにちは、パフォーマンスラブリーのCocoです。
今回はエアラインの気になる機内サービスについてです。
- LCCはCAさんのサービスも楽ちんなんでしょ?
- CA希望だけど、LCCも視野に検討したいのでサービスの違いを知りたい
- なんとなくサービスの違いはイメージできるけど詳細が知りたい
このような方へ向けてこの記事をまとめています。
※レガシーキャリアとは、LCCに対してフルサービスをする既存の大手エアラインのことです。
- LCCとレガシーキャリアのサービスの違いについて
- それぞれの機内サービスの詳細について
- 機内の特別食(スペシャルミール)について
- 私Cocoは現役CAであり、レガシーキャリアとLCCの両方でフライト経験がある
- さらにCAとして20年近くのキャリアがあり4社のエアラインでフライト経験がある
それではさっそく見ていきましょう。
LCCのサービスはむしろ大変かも
まずは国際線のサービスについてそれぞれ解説していきます。
ここで取り上げるのはエコノミークラスのサービスについてです。
全員にお食事をサービスするレガシーキャリア
既存の大手エアラインではお食事はもちろん全員のお客さまにお配りします。
サービス手順としてはほとんどのエアラインが以下のような流れです。
- まずはドリンクサービス(おつまみと冷たいお飲み物)
- 特別なお食事を注文されている方へお食事サービス
- 次にすべてのお客さまへお食事のサービス
- お食事のトレーを回収(お下げする)
- お食事後のコーヒーなど暖かいお飲み物のサービス
※深夜便などはこの限りではなく、到着前にお食事サービスがあったりします。
最後の方になるとチョイス(お食事の選択)が足りなくなってしまい、対応に苦慮するというのはCAなら誰もが経験している気苦労です。
機内食のそれぞれのチョイスの個数というのは、絶妙なデータに基づいて決められていていつも関心するのですが、それでもどちらかが人気で足りなくなることはよくあります。
私も何度、足りないミールを求めて機内を探し回ったことか。
ご自身が実際に食事が選べなかった!という経験をされたことがある方もいらっしゃるでしょう。
楽しみにしているお食事が選べないというのはテンション下がりますよね。。すみません。
エコノミークラスでお食事のチョイス(選択)なんていらないのでは?と思われる方も多いと思いますが、実際何かが召しあがれないお客さまがいらしたりするので、チョイスは必要なのですね。
ただ、順番にすべてのお客さまに行き渡るようにお配りすればよいので、サービス自体はシンプルです。
お食事はオーダーしている方のみのLCC
しかしLCCではそうはいきません。
お食事もオプションで追加料金を支払ってオーダーするシステムなので、もちろんお食事がついてない方もいるのです。
リストを見てオーダーしている方の座席番号をたよりに、お名前を確認して間違えないように確実に配る必要があります。
これがけっこう神経を使います。
勝手に座席移動をしてしまっているお客さまもいらっしゃるので、毎回お探しするのが大変だったりします。
これに加えて機内でもお食事や軽食を販売しているスタイルがほとんどで、この機内販売の注文にも対応しつつ、サービスをしていきます。
全員にお配りした方がラク、となんど思ったことか、、。
短いフライトでもお食事のオーダー数が多かったりすると、本当にサービスが終わらない!という事態におちいります。
また、お食事や軽食の販売も次々に出たりしてエンドレスなサービスになることもしばしばです。
お食事のあと免税品販売は共通
お食事サービスが終わると、お次は免税品の販売です。
これはレガシーキャリアもLCCも一緒です。
ただ最近は機内で免税品の販売を行っていないエアラインもあったりします。
とくにアメリカ系エアラインは免税品販売がないところがありますが、日本のエアラインは通常は販売していますね。
免税品の売り上げは直接エアラインの収益となり、利益率が高いのでどのエアラインもかなり力を入れて販売しています。
みなさんもきっと何度も機内アナウンスなどで機内販売のセールスを聞かされて、
「かなりプッシュしているな」
と感じた記憶があるのではないでしょうか?
さすがにノルマまではないにしても、グループごとで売り上げを競っていたりもします。
そのくらい免税品や機内販売には各エアラインとも力を入れているのです。
私個人的にはお客さんとして乗った時でも、各エアラインのオリジナルグッズやロゴ入りグッズなどが魅力的で、ついついお財布もゆるみがちになってしまいます。
国内線はレガシーキャリアの方が大変
次に国内線の場合です。
全員にドリンクをサービスするレガシーキャリア
レガシーキャリアでは基本すべてのお客さまにお飲み物を配ります。
さらには有料でアルコールの販売もあったりするので、短いフライトでは時間との戦いになります。
揺れてきたりしたら本当に大変ですね。
ドリンクはすべて有料販売のLCC
LCCの場合はもちろんすべてのお飲み物が有料です。
そのためサービス自体はさくっと終了してしまうことがほとんどです。
路線によってはアルコール販売がたくさん出たりしますが、たいていはそんなに時間はかかりません。
国内線の短いフライトの機内であえて有料でお飲み物を購入される方は少ないですね。
やはり国内線は移動がメインという感覚の場合が多いのでしょう。
もちろん国内線でもレガシーキャリア・LCCともに軽食の販売をしているエアラインがほとんどです。
現在は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、機内サービスを省略しているエアラインもあります。
特別食(スペシャルミール)が大変な理由
みなさんはスペシャルミールという特別食の存在をご存じですか?
特別食(スペシャルミール)とは?
機内食には健康上や宗教上の理由からオーダーするスペシャルミールと呼ばれる特別食があります。
LCCではそんなに種類は対応しておらず、ベジタリアン食の扱いがあるくらいがほとんどですが
レガシーキャリアにはさまざまな種類のスペシャルミールがあります。
- 赤ちゃんやお子様用のお食事
- ベジタリアンミール
- アレルギーに対応したお食事
- 宗教上の理由のお食事
ざっとですがこのような種類のスペシャルミールがあります。
ミスは許されないスペシャルミール!
そう、スペシャルミールを誤って提供することはあってはならないことです。
とくに健康上や宗教上の理由でオーダーされたお食事についてはミスは許されないのです。
宗教上食べられない物があるお客様用のお食事を、どなたか別の方へお出ししてしまったら!?
おそろしいですね。
その方へのお食事は提供できなくなってしまいます。
ここはかなり神経を使っていて、お客さまにオーダーの確認をする際にはお客さまご自身にお名前を名乗っていただき、間違いがないことを確認したりしています。
またさらには、お客さまご自身にスペシャルミールの名称を言っていただく、そこまでして確認したりしています。
オーダー方法にはご注意を
健康上の理由でのスペシャルミールには糖尿病食や低カロリー食などもありますが、オーダーする際には注意が必要です。
オーダーする際の注意点です。
- パッケージツアーなどでは対応してくれない場合がある(必ず旅行業者に確認)
- 事前に電話で予約が必要
- ネットでは予約できないことが多い
- 直前や当日空港での申し出では間に合わない場合が多い
スペシャルミールはいちばん最初にサービスしてくれますので、だれよりも早く食事がしたい方にはおすすめです(笑
たとえばユダヤ教の方のミールはお祈りがされたあと封印されていて、お客さまご本人しか封を切ってはならないという厳格な決まりがあります。
スペシャルミールについてくわしく知りたい方へ、ご参考までにJAL・ANAのサイトはこちら。
さいごに
さいごにLCCとレガシーキャリアのサービスの違いについてまとめです。
- 全員にお食事をサービスするレガシーキャリア
- お食事はオーダーしている方のみのLCC
- お食事のあと免税品販売は共通
- 全員にドリンクをサービスするレガシーキャリア
- ドリンクはすべて有料販売のLCC
いかがでしたでしょうか?
レガシーキャリアでもLCCでもそれぞれ、機内サービスはそのフライトのメインイベントでもあるので大変さはあります。
でも機内食も飛行機に乗る楽しみのひとつですよね。
私も常にこの点を忘れずにサービスを行っていきたいです。
それぞれの特色を理解して
みなさまどうぞ快適な空の旅をお楽しみください♪
では、また♡
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Followありがとうございます♡
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