こんにちは、パフォーマンスラブリーのCoco(@performancelovely)です。
- この前飛行機に乗ったら、突然耳が痛くなって焦った!
- 着陸まえに耳が聞こえなくなって焦った!
- 赤ちゃん連れで乗ったとき、赤ちゃんが泣きやまなくて困ってしまった。。
あなたも飛行機に乗って耳が詰まってしまった経験はありませんか?
じつは飛行機に乗って耳が痛くなるのを防ぐ対策や、起こってしまったあとの対処法があります。
この記事ではその10通りの方法をまとめています。
この記事を読んでいただければ、次回から飛行機に乗る際も安心ですよ。
現役CA(キャビンアテンダント)である私Cocoは長年、飛行機に乗って耳が痛い!耳が聞こえない!と申告されるお客さまに寄り添ってきました。
自身も航空性中耳炎の経験者で、それ以降、耳については細心の注意を払ってフライト業務を行っています。
そんな私Cocoの経験と実体験からこの記事をまとめています。
この記事を読めば、飛行機に乗って耳が詰まってしまった場合の解決法とその予防策がまるっとわかります!
飛行機に乗ると耳が痛くなる理由は気圧
飛行機に乗ると耳が痛くなる原因は機内の空気が与圧されているからです。
・・・?
与圧って???
まあ難しいお話はさておき、高度約10,000メートル上空を飛行する飛行機で、人間が生きていけるようにするためには機内の気圧を調整する必要があるのです。
その調整が原因でとくに離着陸時に急激な気圧の変化が起こり、耳管(じかん)が閉じたままになってしまうことが原因なのです。
耳管(じかん)が閉じたままになってしまい、鼓膜の内外で圧力差が起こり、耳が詰まったり痛くなったりすることがあるのです。
それまで経験がなくて急に耳が痛くなってしまったら、本当にびっくりしてしまいますよね!
私Cocoも驚いてパニックになっているお客さまを多数見てきました。
耳抜きができないままでいると、航空性中耳炎になってしまうおそれもありますので要注意です。
なんとなくメカニズムがわかったところで、さっそくその対処法を見ていきましょう。
耳が痛くなった場合の対処法【耳抜きの方法】
耳が痛くなった場合の耳抜きの方法です。
1. つばを飲み込む
まずはシンプルにこの方法を試してみてください。
唾(つば)を飲み込むことによって耳の閉塞感が解消することがあります。
2. あごを動かす、あくびをする
このような動作によって耳管(じかん)が一時的にわずかに開き、喉から耳に空気を再び入れることができるのです。
3. 鼻をかむ
シンプルに鼻をかむのもおすすめの方法です。
鼻をかむことによって耳抜きができる事があります。
ただ、あまり強くかみすぎないようにしましょう。
鼻はやさしくかみましょうね!
4. バルサルバ法
バルサルバ法という耳抜きの方法はもっとも効果的ですが、やりすぎは鼓膜を痛めるおそれがあるので禁物です。
- まず鼻をかむ
- 息を吸い込む
- 鼻をつまむ
- 口も閉じたまま息を吹き込む(息を耳のほうに送り込むイメージ)
- 最後につばを飲み込む
この方法で空気が耳管(じかん)を上がって中耳に入り、耳が通ります。
一気に息を吹き込むというより、徐々に吹き込むことをおすすめします。
息をゆっくり吹き込むことがポイントです。
5. トインビー法
トインビー法は鼻を閉じてつばを飲み込むという方法です。
- 鼻をつまむ
- そのままの状態でつばをゆっくり飲み込む
自然と耳抜きができる人は、無意識にこの方法で耳抜きしている可能性がありますよ。
耳への負担も少ないので覚えておきましょう。
6. 蒸しタオルを両耳に当てる
可能であれば蒸しタオルをCAさんに作ってもらって両耳に当てるという方法もあります。
CAならこの方法は一般的だと思うかも。
温めると気圧が調整されて耳の痛みが改善する事があります。
ただ実際に耳が詰まるのは着陸まぎわの段階がほとんどなので、この時点でCAさんを呼ぶというのは不可能かもしれません。
対策として・・・、
お子さまが毎回耳の痛みを訴え困っている、という場合は事前にタオルと携帯用ポットにお湯を準備しておくとよいでしょう。
7. 痛み止めをCAにもらう
こちらは最終手段なのですが、機内には痛み止めが常備されていますので、ガマンできない場合は遠慮せずにCAさんを呼び出しましょう。
耳詰まりの予防策
ここからは事前にできる予防策です。
1. 飴(あめ)をなめる、ガムを噛む
飴をなめたりガムを噛んだりするのも唾液が出るので効果的です。
その唾液を飲み込むことによって耳がとおる可能性があります。
離着陸時のタイミングで試してみましょう。
また同じ理由でお水を飲むのも効果的です。
2. 鼻詰まり予防スプレーなど【点鼻薬】
ドラッグストアで購入できる、鼻詰まり用のスプレータイプの点鼻薬を事前に使用しておくのも効果的です。
とくにアレルギー性鼻炎のような方は事前に耳鼻科で鼻用スプレーを処方してもらいましょう。
これを搭乗前と降下前に使用します。
また、ユーカリオイルなど鼻に爽快感を与える物も有効です。
以前、タイ人クルーとフライトをしていたときには、ほとんどみんながミント系の小さなオイルを携帯していて、着陸前に鼻で吸い込んでいました!
日本ではなかなか手に入らない商品だったのですが、効果てきめんでした。
3. 耳栓(みみせん)をする
毎回飛行機に乗って耳が詰まってしまうという人には、
気圧コントロール機能付き、飛行機用耳せん
がおすすめです。
空港のドラッグストアなどでも購入できますよ。
ただあわてて探して見つからない!なんて事のないように、事前にネットで購入することをおすすめします。
代表的な飛行機用耳せんをご紹介しておきます。
イヤープレーン(気圧変動対応、ハイテク耳せん)
その名もイヤープレーンです!
気圧変動対応のハイテク耳せんです。
耳の中にねじ込むようにして装着します。
イヤープレーン(小児、耳の穴の小さい方用)
イヤープレーンにはお子様用、耳の穴の小さい方用サイズもあります。
サイレンシア フライト・エアー(飛行機用耳せん)
サイレンシアには携帯用ケースも付いています。
また洗って繰り返し使えるのもおすすめな点です。
サイレンシア フライト・エアー(Sサイズ)
サイレンシアにもSサイズが用意されています。
サイレンシアは女性の方でしたらSサイズで十分のようです。
こちらも携帯用ケース付きで安心です。
空港売店で購入すると1,000円程度なので、事前にネットで購入がお得です。
また空港ではお子さま用サイズなどの品揃えも心配ですので、前もって準備しておくと安心です。
赤ちゃんは泣かせる!
とくに着陸前に、赤ちゃんが泣きやまなくて困り果ててしまった経験のあるお母さんも多いと思います。
このほとんどが耳が痛いというのが原因なのです。
赤ちゃんの場合の対策法です。
- そのまま泣かせる
- つばを飲み込ませる
- 吸わせてみる(授乳をしてみる)
そう、なにより
そのまま泣かせることがもっとも効果的な対処法なのです!
赤ちゃん連れで飛行機に乗られる大変さはCAがいちばんよくわかっています。
まわりの人なんか気にせずに、思いっきり泣かせてあげて大丈夫です。
可能であれば授乳する、なにかを飲ませてあげるというのもこれにより耳管(じかん)が開きやすくなり効果的です。
風邪をひいて飛行機に乗っては絶対にだめ
風邪気味や鼻が詰まっているときに飛行機に乗ってはいけません。
その理由は私Cocoが身をもって立証します(泣
航空性中耳炎の恐怖
風邪やアレルギー性鼻炎などで鼻の中が腫れている状態にある場合は、耳管(じかん)のとおりが悪くなっているため、耳が詰まりやすくなります。
詰まるだけならまだいいのですが、ひどくなると耳抜きもできずに航空性中耳炎になってしまう恐れがあります。
私Cocoはいちど航空性中耳炎を経験してから、風邪気味でフライトをすると必ず耳が詰まってしまう体質になってしまいました。
それまでは耳詰まりに関してはぜんぜん大丈夫だったはずが、すっかり体質が変わってしまいました(泣
風邪気味でどうしても飛行機に乗らなければいけない場合は、前述の鼻スプレーなどで予防策を講じて備えておいてくださいね。
さいごに
最後に耳抜きの方法と予防策のまとめです。
- つばを飲み込む
- あごを動かす、あくびをする
- 鼻をかむ
- バルサルバ法
- トインビー法
- 蒸しタオルを両耳に当てる
- 痛み止めをCAにもらう
- 飴(あめ)をなめる、ガムを噛む
- 鼻詰まり予防スプレーなど(点鼻薬)
- 耳栓(みみせん)をする
私Coco自身が長いフライト人生において耳詰まりとは本当になんども戦ってきました。
そのツラさもよ〜くわかります。
飛行機内の特殊な環境によって、私たちの身体はさまざまな変化をします。
それを知っているか知らないかで、いざなにかが起こったときの気の持ちかたも変わってきます。
できる対策はすべて講じてフライトに臨みましょうね。
まだ試したことのない方法はぜひ試してみてください。
みなさまの次からのフライトが楽しみになりますように♪
2023年12月追記:
B787(ボーイング787型機)など最新型の機材では、与圧の負担を少しでも軽くするよう改善されていますので、症状はこれまでより緩和されるようになっています。
それでは、また♡
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