こんにちは、パフォーマンスラブリーのCocoです。
今回はツラい「空酔い」についてです。
・飛行機に乗ると酔ってしまう・・・。
・旅行は好きだけど乗りもの酔いがこわい!
私は乗りものに酔いやすいから、とあきらめてはいませんか?
その不安感や緊張感が乗りもの酔いを引き起こしている可能性がありますよ!
・私Cocoは国内外の4社のエアラインでCA(キャビンアテンダント)として長年のキャリアがある
・日々のフライトで、飛行機酔い(空酔い)をしてしまったお客さまのサポートをしている
私たちCAは乗りもの酔いの中で、とくに飛行機で酔ってしまうことを「空酔い(そらよい)」と呼んでいます。
この記事では私Cocoが知り得る限りの
- 飛行機酔いの予防策
- 酔ってしまった時の対処法
をまとめています。
いつも飛行機に酔ってしまう、そんなあなたもまだ知らない対処法が見つかるかもしれませんよ!
空酔いの予防策
まずは飛行機酔いの予防策を見ていきましょう。
食べ過ぎ、飲み過ぎ、空腹を避ける
食べ過ぎはもっとも空酔いに影響しますが、アルコールももちろん控えた方がよいです。
旅先でアルコールを飲んだことが原因で、帰りの機内で酔ってしまうお客さまが本当に多くいらっしゃいます。
また逆に空腹もあまりよくないのです。
この辺は個人差がありますので、ご自身で調節してみましょう。
睡眠をしっかりとる
朝早い時間のフライトなどでは、睡眠不足が原因で飛行機酔いになってしまうお客さまが本当に多いです。
とくにお若いお客さまで、前の日に旅先ではじけてしまって寝ていない!
なんていう場合は・・・、
ほぼ100パーセントの確率で具合が悪くなってしまいます。
飛行機の中は気圧の関係でとても特殊な環境なのです。
普段は大丈夫な方でも寝不足が原因で飛行機に酔ってしまうということは多いに起こり得ますよ。
帰りのフライトで具合が悪くなってしまったら、せっかくの楽しい旅行も台無しになってしまいます。
一緒のお友達にも迷惑がかかってしまいますよね。。
自分を過信せずに、フライトの前日はしっかり睡眠を取りましょうね。
もし早朝のフライトなら、空港の近隣ホテルに前泊するというのもおすすめです。
ゆったりした服装にする
状況によってはスーツなど、かっちりとした服装で飛行機に乗らなければならない場合もあると思います。
しかし、酔いやすい方はゆったりした服装をおすすめします。
女性の方は下着の締めつけなどにもご注意ください。
スマホなどを見過ぎない
スマホや雑誌などを見過ぎるのは控えましょう。
下を向いたりうつむいたりする姿勢というのも胃を圧迫することになりよくないです。
オレンジジュースはNG
機内サービスでよくあるものとして、オレンジジュースは気分が悪くなりやすい飲み物として知られていますので控えましょう。
もしどうしてもジュースを頼みたいなら、アップルジュースを選択した方がベターです。
同じように酸っぱい食べもの、飴(あめ)なども酔いやすい方にはよくないと言われています。
頭を固定する
飛行機酔いの原因として大きな要因に飛行機の揺れがあります。
この揺れへの対策として、頭をできるだけ動かなさいようにするというのが効果的です。
※三半規管・・・耳の奥(内耳)にあるリンパ液が満たされた、平衡感覚をつかさどる器官。
座席のヘッドレストに頭を固定するイメージで、頭が揺れないようにしましょう。
窓側席であれば、壁に頭を傾けて固定してしまうのもよい方法です。
不安、恐れやストレスをとりのぞく【酔いどめ薬】
「私は飛行機に酔いやすい。」
という不安な気持ちやおそれがストレスとなって、飛行機酔いを招いてしまう場合も多いです。
心理的な原因を取り除くことが重要です。
そのためにも事前に乗りもの酔い用の薬を飲んでおくことが効果的です。
酔いどめ薬を飲んだという安心感で酔いにくくなるのは事実です。
酔いどめ薬は機内に常備がないエアラインもありますので、飛行機に乗る前にご自身で飲んでおきましょう。
それでも空酔いしてしまったときの対処法
酔ってしまった場合の症状としては以下のようなものがあります。
・皮膚が青白くなる
・発汗(汗をかく)
・吐き気をもよおす
こうなってしまった場合の対処法です。
リクライニングを倒す
座席のリクライニング(背もたれ)を倒してゆっくりしましょう。
(うしろの方へひと声かけるのを忘れずに。)
機材によってはリクライニングが倒せない座席もありますので、注意しましょう。
ゆっくり深呼吸をしてみるのも気持ちを落ち着けるために効果的です。
衣服をゆるめる
衣服や、可能であれば下着などをゆるめます。
さらにご自身にとって楽な姿勢をとるようにします。
さらに頭を動かさないように意識します。
エアベントの風を当てる
飛行機の座席の上の部分にはエアベントという風の吹き出し口が付いています。
いわゆる通気口です。
このエアベントを全開にして風を顔に当てるとかなり効果的です。
エアベントはそれ自体を回すことで開けたり閉めたりを調節できます。わからなければCAに聞いてくださいね。
額に冷湿布や冷たいタオルを当てる
額(ひたい)に冷湿布(熱さまシートなど)を貼ったり、冷たいタオルやおしぼりを当てるのも効果的です。
用意がなければCAに作ってもらいましょう。
氷をなめる
氷(こおり)をなめたり、冷たい氷水(こおりみず)を飲むのも効果的です。
冷たい水でうがいをする、口の中をゆすぐだけでも違います。
エチケット袋を準備する
座席のシートポケットの中にはエチケット袋が常備されていますので準備しましょう。
エチケット袋のタイプによっては、ミシン目を切り取らないと袋が開けないものもあります。
結構、開け方がわからないお客さまもいらっしゃいます。
いざ、という場合にあわてないように袋を開けて準備しておくと安心です。
CAに具合が悪いことを伝えれば、余分なエチケット袋を持ってきてくれますよ。
遠慮せずCAに助けを求めましょう
とにかくガマンは禁物です。
CAは空酔いのプロフェッショナル
少しでも兆候を感じたらCAに助けを求めましょう。
具合が悪いのをギリギリまでガマンして結局間に合わずに・・・、なんてことになってしまったら大変です!
とにかく早めにCAに相談してください。
・空席があれば移動させてくれ、横になれる席を探してくれる場合もある。
・CAは空酔いのお客様の対応に慣れているので、効果的な対策を提案してくれる。
このように効果的なサポートが期待できます。
CAの立場からすれば、毎回のフライトでだれかしら具合の悪いお客さまが発生する!と言っても決して大げさではないのです。
CAにとって空酔いのお客さまのケアは日常茶飯事のお仕事なのです。
酔いやすい方におすすめの座席
空酔いしやすい方の好ましい座席です。
・中央から前の方の座席
・通路側の座席
・化粧室の近くの座席
空酔いしやすい方はできれば前の方の座席が好ましいです。
飛行機は後方に行くほど揺れやすいものなのです。
パイロットは常に飛行機のいちばん前方に座って操縦しているため、実際にうしろの方がどのくらい揺れているのかを想像できなかったりします。
フライトが終わったあとに、後方はどのくらい揺れていたのか?とパイロットから聞かれることもしばしばです。
また、化粧室の近くの席だと安心です。
トイレにすぐ立てるように通路側の座席がおすすめです。
さいごにまとめ
最後に空酔いの予防策&対処法のまとめです。
- 食べ過ぎ、飲み過ぎ、空腹を避ける
- 睡眠をしっかりとる
- ゆったりした服装にする
- スマホなどを見過ぎない
- オレンジジュースはNG
- 頭を固定する
- 不安、恐れやストレスを取り除く[酔いどめ薬]
- リクライニングを倒す
- 衣服をゆるめる
- エアベントの風を当てる
- 額(ひたい)に冷湿布や冷たいタオルを当てる
- 氷をなめる
- エチケット袋を準備する
とにかく少しでもおかしいな、と思ったらCAに相談してください。
でももし空酔いしてしまったとしても、ほとんどの場合は
着陸してターミナルに到着する頃には回復しているものです。
ほとんどのお客さまが顔色もすっかりよくなられて飛行機を降りて行かれます!
そう、万一もし空酔いしてしまっても到着後にはよくなります!
あまり深刻に考え過ぎずに、
ゆったりした気持ちで飛行機の乗られてくださいね。
みなさまどうぞ快適な空の旅をお楽しみください♪
この記事がどなたかの参考になれば嬉しいです。
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