こんにちは、パフォーマンスラブリーのCocoです。
- 座席指定をする時にどの席がいいのか分からなくていつも迷ってしまう
- CAさんおすすめの座席が知りたい!
- 機内で気をつけることがあったらついでに知りたい
こんなお悩みはありませんか?
とくに国際線はフライト時間も長いのでどの座席に座るかは重要ですよね。
CA(キャビンアテンダント)目線から見たおすすめの座席と、機内での注意点を解説します。
- 現役CAがおすすめする座席とそれぞれの座席ごとの特徴がわかる
- 機内で気をつけるべき注意点がわかる
- 私CocoはCAとして約20年のキャリアがある
- 日本国内のエアライン、外資系のエアライン両方でのフライト経験がある
現役CAのCocoがおすすめ座席と機内での注意点を解説します。
座ったままだとエコノミークラス症候群の危険性が!
機内を歩き回った方がよいという理由は、足の静脈血栓予防のためです。
機内で長い時間座ったままの姿勢でいると、旅行者血栓症(深部静脈血栓症)になるおそれがあります。
いわゆる、エコノミークラス症候群と呼ばれるものです。
エコノミークラス症候群とは?
エコノミークラスの乗客から報告されたため、エコノミークラス症候群という名前で知られるようになりましたが、
座席のクラスに関係なく起こるものです。
さらには飛行機以外の乗り物でも、長時間足を動かさないでいると同様の危険性があるのです。
正式には「深部静脈血栓(旅行者血栓症)」といいます。
足の静脈血栓とは?
長時間股下を動かさずに座っていると脚部の奥にある静脈に血のかたまり(深部静脈血栓)ができることがまれにあります。
この血のかたまりがはがれ、肺の血管に詰まってしまうとさらにおそろしい肺塞栓になってしまうのです。

機内は歩き回って問題ない
誤解されている方もいらっしゃるかもしれませんが、機内は自由に歩き回っていただいても大丈夫です。
もちろん、シートベルト着用のサインが消えている場合です。
お食事などの機内サービスを行っている最中は避けていただきたいのですが、サービス終了後でしたら問題ないです。
あまりウロウロして不審に思われたくない、という方にはこちら。
座ったままでも意識してひざ下や足を動かすようにしてみたり、ふくらはぎをもんでみたりするだけでも違いますよ。
おすすめは通路側席
だれにも気兼ねせず、すぐに席を立てるという意味で、私個人的には通路側席をおすすめします。
お友達や家族と一緒なら良いのですが、とくにおひとりさまの場合は通路席を選んでおいて間違いないです。
トイレに立つ度にお隣りの方を起こさないといけない、というのはかなりストレスです。
スロレスフリーの通路側席をおすすめします。
でも窓側席で外の景色が見たい!という方もいらっしゃいますよね。
国内線なら窓側席もありです。
その理由は以下のとおりです。
- そもそも国際線は飛行高度も高く、ずっと雲の上の飛行ですので、あまり景色を楽しむという感じではない
- 窓側席でも楽しめるのは離着陸時の景色くらい
- 景色が見たい方は飛行高度が低いことの多い、国内線がおすすめ
窓の外の景色を見たいという方は、フライト時間の短い国内線なら窓側席でも心配ないですね。
水分は多めに取る
トイレに行きたくなってしまうから、という理由で水分を控える方がいらっしゃいますが、これはNGです。
適度に水分はとった方が良いです。
ただしアルコールは飲み過ぎないように注意してください。
それぞれの座席の特徴まとめ
私のおすすめはすぐに席を立てるという理由でだんぜん通路席ですが、そのほかの座席の特徴を見ておきましょう。
非常口座席
非常口座席は足元も広く、とても人気がある座席です。
エアラインによっては追加料金がかかるところもあるくらいです。
ただし飛行機のドアのすぐ近くなので
とにかく寒い!ことが多いです。
機内の薄いブランケットなんかでは足りず、冷え冷えになってしまいます。。
また、非常口座席にお座りの方には緊急時にはCAの援助をしていただかなければいけないので、いろいろと規定があります。
まずはこの援助をするということに同意していただかないと非常口座席にはお座りいただけません。
非常口座席はだれでも座れる席ではないのでご注意くださいね。
また、緊急脱出時の妨げになるという理由で、手荷物を全て上の物入れに収納しなければならないなど、いろいろと面倒な座席でもあります。

前方の座席
エコノミークラスの前の方の座席は、それぞれのエアラインの上級顧客(エリート会員)が座っていることが多いです。
ビジネスマンや旅慣れた方が多いです。
お食事サービスも通常前方からスタートしますので
食事が選べない!
という心配もないですね。
また単純に飛行機から早く降りられるのでおすすめです。
飛行機に酔いやすいという方にも前方座席がおすすめです。前方と後方では揺れ方も違い、後方の方がだんぜん揺れるのです!
飛行機酔い(空酔い)については別記事で詳しくまとめています。
後方の座席
後方の座席は逆にパッケージツアーなどのお客さまやお子さま連れのご家族などが多く、いつもにぎやかな印象です。
逆に言えば、騒がしい!ということです。
ご自身が小さなお子さま連れなら、後方座席を選んでおいた方が安心ですね。
周りのお客さまに気兼ねする必要もなくておすすめです。
ギャレーの近くの座席
飛行機にはギャレーと呼ばれる、レストランの厨房のような、CAが作業をするスペースがあります。
ギャレー付近はとにかく落ち着きがない感じなので、避けた方が無難です。
CAが次のお食事の準備をしていたり、話し声が聞こえたり、またカーテンからは明かりがもれてきたりして、
とにかく眠れません!
また、ギャレー内では常時お食事やお飲み物を冷やしているので、冷気がもれてきて寒いです。
できたら避けた方が無難ですね。
同じような理由でトイレの近くもあまりおすすめできません。お食事サービスのあと、長蛇の列で落ち着かない!なんてことになってしまいます。
機内での注意すべき点
航空機内は与圧されている関係で地上とは異なる特殊な空間です。
そのため注意すべき点があります。
機内はお酒に酔いやすい
アルコールに関してですが、機内は3倍酔いやすいとも言われているほどで、お酒の強い方でも注意が必要です。
とくに楽しい旅行中はついついお酒の量もすすみがちですが、
機内は酔いやすい!
ということを念頭においてほどほどに楽しみましょうね。
とくにリゾート路線ではお酒を飲み過ぎて、お食事サービスのあとに気分が悪くなってしまう方が大勢いらっしゃいます。
貧血も多発!
機内では貧血で倒れてしまう方も多くいらっしゃいます。
とくに危険なのは以下のような場合です。
- 寝不足状態
- 朝早いフライト
- 眠りから覚めてトイレに立つ時
機内でおやすみになられていて、起きざまにトイレに立ってクラクラしてしまうパターンが本当に多いです。
急に席を立つ時が危険です。
もしクラっときてしまったら、無理せずその場で休むなどして、すぐCAに助けを求めましょう。
CAは機内で具合が悪くなったお客さまに応急処置ができるよう訓練されていますので、遠慮なくヘルプをお願いしてください。
搭乗前までに座席は必ず確認を!
機内でではないのですが、座席についての注意点です。
機内に搭乗されてから、座席についてCAに相談をされる方がとても多いのですが、機内で座席をアレンジできない場合もあります。
必ず乗る前にご自身の座席を確認しておいてください。
よくある例としては
- 窓側席を予約したはずなのに通路席になっている!
- またはその逆
- お連れさまと座席が離れてしまっている
このようなご相談です。
事前にチェックインカウンター、間に合わなければ搭乗ゲートでもよいので、確認をしておいてくださいね。
ご自身の搭乗券で座席番号を確認するクセをつけておくと安心ですよ。
さいごにまとめ
最後にまとめです。
- 座ったままだとエコノミークラス症候群の危険性が!
- 機内は歩き回って問題ない
- おすすめは通路側席
- 水分は多めに取る
- 機内はお酒に酔いやすい
- 貧血も多発!
- 搭乗前までに座席は必ず確認を!
いかがでしたでしょうか?
大まかな座席の特徴が分かれば、次回座席を指定する時にも役に立ちます。
また注意すべき点もふまえつつ、
みなさま快適な空の旅をお楽しみください♪
では、また♡
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