こんにちは、パフォーマンスラブリーのCocoです。
- 今度はじめてLCCに乗るけど実際どうなのか知りたい!
- そもそもLCCって何なのか分からない!
- 利用する際の注意点があれば教えて!
まだLCCを利用したことがないあなたは、とっても損をしているかもしれませんよ!
この記事では今さら聞けない、LCCの特徴や利用する際の注意点を分かりやすくまとめています。
これを読めばあなたももっと気軽に旅ができるようになりますよ。
私Cocoはエアライン業界で20年以上のキャリアがある
LCC元年と呼ばれた2012年にはまさにLCCでCAをしていた
現在も現役CAとしてフライトをしている
現役CAでLCC経験者でもある私Cocoが、業界内部から見たLCCの評価をまとめています。
LCCとはローコストキャリアの略
LCCとはローコストキャリア(Low Cost Carrier)の頭文字をとったもので、
格安航空会社の略です。
サービスの有料化などの効率化によって低い運賃費用を実現している航空会社の総称です。
それでは早速、LCCに安心して乗れるわけを見ていきましょう。
LCCに安心して乗れる理由
安いと聞いたら「安かろう、悪かろう」などという言葉があるように不安に思う方も多いのでは?
LCCに安心して乗れる理由をまとめてみます。
安全に対する意識はむしろ高い
そもそもLCCだから危険などというデータはどこにもありません。
航空会社の安全度ランキングにLCCも普通にランクインされています。
参考までに、JACDECというドイツの企業が出している民間航空に関する安全性分析のランキングを見てみましょう。
[ JACDECの安全度ランキング ]
2018年順位 | 航空会社名 | 2017年順位 |
---|---|---|
1 | エミレーツ航空 | 7 |
2 | ノルウェージャン・エアシャトル | 23 |
3 | ヴァージン・アトランティック航空 | 14 |
4 | KLMオランダ航空 | 5 |
5 | イージージェット | 28 |
6 | フィンエアー | ランク外 |
7 | エティハド航空 | 8 |
8 | スピリット航空 | ランク外 |
9 | ジェットスター航空 | 26 |
10 | エア・アラビア | ランク外 |
11 | ブエリング航空 | ランク外 |
12 | キャセイパシフィック航空 | 1 |
13 | エル・アル航空 | ランク外 |
14 | シンガポール航空 | 32 |
15 | エバー航空 | 6 |
16 | ユーロウイングス | ランク外 |
17 | ジェットブルー航空 | 17 |
18 | 北京首都航空 | ランク外 |
19 | オマーン・エア | ランク外 |
20 | エア・カナダ | 16 |
ブルーのマーカーがLCCです。
前年はランク外だったのにランクインしているLCCも多いですね。
各社の努力がうかがえる結果です。
そう、LCCだからといって安全のレベルが下がるということはありえません。
むしろLCCだからこそ!安全に対する意識が高いということもあるのです。
その理由は・・・、
LCCがもし万一事故を起こしてしまったら、会社存続は不可能でしょう。。
ゆえに安全面でコストを削るということはありえないのです。
訓練は厳しい
CAの入社訓練の厳しさもフルサービスのキャリアと全く変わりません。
内定はもらったのにこの訓練で落とされてしまい、入社できないというケースも普通にあります。
逆にJAL、ANAで訓練で落とされて入社できないということはまずないと思います。どうにか救ってくれます。
私は実際にLCCのCAに内定し、ある銀行を退職して空港の近くに転居までしたのに、訓練に合格できずに入社できなかった人を知っています。
他にも内定はしたものの入社時の訓練にパスできずに去っていった人を何人も見てきています。
そのくらいシビアな世界です。
会社にもよりますが、通常外資系CAは内定をもらった後、入社訓練という名の厳しいトレーニングに合格してはじめて入社できるという仕組みです。
そう、削れるコストは削減して低運賃を実現していますが、クルーの質やレベルはレガシーキャリアと同等と言っても過言ではないのです。
パイロットはもちろんCAも一度入社したらOKというわけではなく、毎年(通常半年に1回)定期訓練を受けなければ乗務資格を維持することができません。
パイロットもCAももちろん、資格維持のための訓練に合格できなければ、
その翌日からフライトはできなくなってしまいます。
機材がシンプル(種類が少ない)で効率的
これはどういうことかと言うと、LCCの場合は飛行機の種類を1から2種類に絞って統一している場合がほとんどです。
単純に飛行機の種類が少ない方が整備費用や訓練費用などかかるコストを集約できて効率が良いのです。
CAはもちろん、乗務する飛行機の乗務資格を取らなければなりません。
レガシーキャリアだと5種類の機種の乗務資格を保持している!なんてこともざらにあります。
機種がシンプルだとクルーの負担が軽減されるだけでなく
その分その飛行機について深く学んで知り尽くしていることにもなり、
マニアックに何でも知っていることが多いです。
常に同じ機材でフライトをしていたら当然その機材については知らないことはない!というレベルになりますよね。
職場環境が良い
LCCは社風がカジュアルな雰囲気の会社が多く、風通しの良い社内環境なので、CAものびのびと仕事をしています。
LCCのCAは本当に楽しく働いています。
CAどうしの関係が良ければお客さまに対しても良いサービスが提供できるというものです。
CA間の関係性はお客様にも伝染するのです。
またLCCでは使用する飛行機の規模が小さいことも多く、そのためパイロットとCAの距離感も近いことが多いです。
とてもアットホームな雰囲気の職場が多いです。
CAの経験者が多い
日本でLCC元年と言われたのが2012年でした。
LCCが就航した当初は、CAとして採用されるのもほとんど他のエアラインでCA経験のあるクルーばかりでした。
今でこそ新卒や未経験でLCCのCAに採用されるということもありますが、
それでも経験者の割合が大きいです。※
日本のみならず外資系のエアライン経験者もゴロゴロいます。
LCCには何かあっても安心して頼れる経験豊富なCAがたくさんいるのです。
※すべてのLCCに当てはまるわけではありません。
特別なケアが必要でも安心
お子様連れや赤ちゃん連れで飛行機に乗られるといった場合や、車椅子のケアが必要といったケースでももちろん心配は不要です。
LCCでもちゃんとした配慮が受けられますのでご安心ください。
特にはじめて赤ちゃん連れで飛行機に乗られるお母さんはいろいろとご不安だと思いますが、遠慮なくCAにサポートを依頼してくださいね。
車椅子が必要な場合は予約時、もしくは当日空港でも間に合います。カウンターで相談してみてください。
LCCを利用する際の注意点
それでは実際にLCCを利用する場合の注意点をまとめます。
基本的にサービスはすべて有料
LCCではお食事やお飲み物といった機内サービスは基本すべて有料です。
飛行機に乗る前に空港の売店で購入して乗り込めば良いのですが、
・自身で持ち込んだアルコールの飲酒が禁止
・そもそも食料も自身で持ち込んだものは食べられない(機内販売で購入したもののみ)
こんな決まりがあるLCCもあるので、事前にウェブサイトなどで確認しておきましょうね。
またブランケット(毛布)なども貸し出しはありませんので注意しましょう。
ブランケットは機内で販売している場合が多いです。購入したブランケットはもちろんお持ち帰りできます。
手荷物の制限が厳しい
LCCでは機内に持ち込める手荷物のサイズや重さのチェックを厳格に行っている場合が多いです。
飛行機に乗る直前にもゲートでチェックを行っていて、規定を超えていたら追加料金がかかったり、もしくは貨物室に預けなければならなくなったりします。
この場合も有料です!
事前に必ず手荷物のサイズと重さを確認しておきましょう。
チェックインカウンター付近に荷物の重さとサイズを測れるスケールが準備されているので、ゲートに行く前に確認して、オーバーしていたらカウンターで預けてしまいましょう。
貨物室に預ける荷物(受託手荷物)も通常有料です。
国内線ではあまり気にならないと思いますが、国際線の場合はこの受託手荷物の料金が結構負担になってしまう!ということもあり得るので要注意です。
空港カウンターや搭乗ゲートが遠い場合も多い
LCCの場合、レガシーキャリアに比べてカウンターがずっと奥の場所にあったり、搭乗ゲートが遠かったりします。
さらにそもそもターミナルが別になっていて不便だったりもします。
成田空港や中部空港などLCC専用のターミナルがある空港も増えてきていて、そのターミナルまで行くのが不便なことがあります。
飛行機に乗るまでに長い距離を歩かなければならないことも!
ご高齢の方の場合は特にこの点をよく考慮されて、LCCを選ぶ必要があります。
LCCのおすすめな点
LCCがおすすめな点をあげておきます。
直前でもチケットが安い
例えばレガシーキャリアだと、前もってチケットを購入すれば安いということはありますが、当日だとびっくりするようなお値段になります。
これは普通運賃の設定がお高いからなのですが、LCCならそもそもの運賃が安く設定されているので直前でも安心ですね。
急に決まってチケットが必要!といった場合にも安いチケットが手配できるのがLCCの魅力です。
かなりお得なセールもあり
もともと運賃の安いLCCですが、直前になるとさらに破格のセールを行っていたりします。
またさまざまなキャンペーンを打ち出していることも多く、ウエブサイトをまめにチェックするとかなりお得にチケットを手配できたりしますよ。
マイルが貯められる場合もある
フルサービスキャリアの魅力は何といってもマイレージが貯められる点だと思います。
通常LCCではマイレージプログラムを行っていませんが、共同運航便の場合、そのキャリアのマイルが貯められる場合もあります。※
※チケットの種類により異なります。
※詳しくは各社公式サイトでご確認ください。
日本の代表的LCC2社についてはこちら。
さいごにまとめ
最後にLCCが安心な理由のまとめです。
- 安全に対する意識はむしろ高い
- 訓練は厳しい
- 機材がシンプル(種類が少ない)で効率的
- 職場環境が良い
- CAの経験者が多い
- 特別なケアが必要でも安心
次にLCCを利用する際の注意点です。
- 基本的にサービスはすべて有料
- 手荷物の制限が厳しい
- 空港カウンターや搭乗ゲートが遠い場合も多い
最後にLCCがおすすめな点です。
- 直前でもチケットが安い
- かなりお得なセールもあり
- マイルが貯められる場合もある
いかがでしたでしょうか?
航空会社にとって最も重要なのは安全です!
安全は航空会社の使命です!
LCCであってもそこは全く一緒で、レガシーキャリアと変わりません。
LCCはサービスの有料化などで徹底的にコストを削減し、低価格運賃を実現しているのです。
使わない手はないですね。
LCCで航空券代を節約して、現地で美味しいものを食べたり、ホテルで贅沢してみたりと
以前より旅の選択肢が広がったのは嬉しい限りです。
これまでLCCを利用したことのなかったあなたも、次からはぜひとってもお得なLCCを選択肢に入れて検討してみてくださいね。
ではまた♡
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Followありがとうございます♡
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