フライト

機内で心肺停止、その後亡くなった男性にコロナ感染疑いが浮上!

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こんにちは、パフォーマンスラブリーのCocoです。

今朝、アメリカで起こった衝撃的なニュースを目にしました。

12月14日のユナイテッド航空591便、フロリダ州オーランド発ロサンゼルス行きの機内で、男性旅客が緊急医療を必要とする状態におちいったため、ニューオーリンズに緊急着陸した。男性は現地の病院に運ばれ、死亡が確認された。機内ではボランティアの乗客数名が救命処置を行っていた。その後その男性の妻より、夫にはコロナウィルス感染が疑われる症状があったと知らされた。

ことの経緯はざっくりこんな感じのようです。

機内で急病人が発生して、心肺停止となった場合、CAやボランティアの医療従事者が蘇生処置(心臓マッサージなど)を行うことになります。

今回のケースは男性がお亡くなりになられているので、本当に心よりお悔やみを申し上げます。

この男性が搬送された時点では新型コロナウイルス感染は確認されなかったとの報道なので、なぜ後になってからこのようなニュースになっているのかは不明ですが、現役CAとしてとても他人ごととは思えない出来事です。

機内で急病人が発生したら?

今回のようなケースはいつでも起こりうる事態といえます。

そして状況によっては今回と同じように、最寄りの着陸可能な空港に緊急着陸ということになります。

医療従事者のボランティアが必須な場合も

機内でもし急病人が発生したら、医療従事者の方のボランティアが必要になることがあります。

Cocoです

「ドクターコール」といいますが、機内で「医療従事者の方はいらっしゃいませんか?」といったアナウンスを耳にしたことがある方もいらっしゃるのでは?

私たちCAももちろん定期的にファーストエイドの訓練は受けていますが、CAができるのはあくまでも応急処置のみなのです。

機内には医療従事者の方のみにしか使えない医療器具・薬品なども搭載されていますが、CAだけではもちろん使用することができません。

Cocoです

通常は鍵のかかったコンパートメントに収納されていて、厳重に管理されています。

常にドクターコールをするのか?というのもケースバイケースで決まりがあるわけではなく、その乗客である患者さんがかなり深刻な症状であるとCAが判断した場合にのみ、医療従事者の方に援助を求めます。

今回は倒れた男性が心肺停止という状況におちいってしまったようで、ボランティアの乗客3名がCPR(心肺蘇生法)と呼ばれる心臓マッサージなどの蘇生処置を機内で行ったようです。

CPR(心肺蘇生法)とは心臓や呼吸が止まってしまった人に対して、胸部を強く圧迫する胸骨圧迫と人工呼吸によって心臓と呼吸の動きを助ける方法のことです。

このご時世でさすがに人工呼吸は行っていないと思いますが、ボランティアで男性を助けようとした方々の心境を思うと本当にいたたまれませんね。

ちなみに駅やコンビニなどの街中でも見かけるAEDという、いわゆる電気ショックを行うために機器も、機内には搭載が義務化されています。

機内では酸素ボトルがもっとも有効

今回は心肺停止という状態でしたが、ここまでシリアスなケースではない場合、機内で具合が悪くなってしまった方がいらしたら、もっとも有効なのは酸素ボトルで酸素を供給するという方法です。

Cocoです

酸素を吸っていただいてさらに具合が悪化する、ということはほとんどあり得ませんので、機内では酸素ボトルを有効活用することが多いのです。

AEDの使用、そして酸素を供給する、このくらいがCAでも行うことができる行為ということになります。

この件でボランティアをためらう人も?

つい先日もフライト中に突然倒れてしまったお客様がいらっしゃいました。

その際には乗客で看護師の女性がいらして、本当に助けていただきました。

この時も機内の酸素ボトルを使用して、そのお客様も最終的には回復されてひと安心でした。

機内でできることをご説明して、その看護師さんの指示で、私たちCAも連携してファーストエイドを行った結果です。

このように、こころよくボランティアを申し出てくださる方が常にいらっしゃるので、私たちCAも本当に助けられています。

Cocoです

もちろん皆さま、ご好意で手助けを申し出てくださっているので本当に頭が下がります。

でも確かに!の急病人の方がウイルスに感染しているかもしれない!というリスクは常に考えないといけないということになりますよね。

もちろん医療従事者の方ならその辺は常に念頭に置かれていると思いますが。

こういったニュースが流れると、実際にボランティアを申し出るのはやめておこう、という方がいらしてもおかしくないですよね。

覚悟はできている

私たちCA、少なくとも私自身は覚悟を決めてフライトをしているので、もし万が一感染したとしても心の準備はあるつもりです。

ただもし実際に感染したら、かなりショックなのは間違いないです!

飛行機という公共の乗り物で、たくさんの方とお会いする、というのがCAの仕事だと思っていますので、想定内ということです。

でもたまたま乗り合わせて「人助けをしよう」とボランティアを申し出てくださった方々が想定外の感染リスクにおびやかされてしまうなんて!

あってはならないことです!

今回のようなことはあってはならない!

そもそも正しくない申告が問題

今回の男性は、搭乗前の健康チェックシートに、新型コロナウィルスに関連する症状は「ない」と記入していたそうです。

明らかに正しくない申告です!

この男性にもどうしても移動しなければならない理由があったと想像はできますが、結果としてその身勝手な判断が重大なリスクを産み出し、多くの人を不安におとしいれている、この責任は重いのではないでしょうか。

国際線のフライトでは事前にコロナウィルスのPCR検査を義務付けているエアラインがありますが、こういったケースが起きてしまうと、国内線でも義務化しないといけない流れになってしまいますよね。

そうなるとまたさらに飛行機に乗るという行為のハードルが高くなってしまい、悪循環です。また減便になる!やめて〜

さいごに

最後にまとめです。

機内で急病人が発生したら?
  • 医療従事者のボランティアが必要な場合もある
  • 状況によっては最寄りの空港に緊急着陸となる
  • 機内には医療従事者しか使えない医療機器・薬品がある
  • CAができるのは応急処置だけ
  • 機内では酸素ボトルがもっとも有効

繰り返しになりますが、今回亡くなられた男性には心よりお悔やみを申し上げ、ご冥福をお祈りいたします。

この男性を助けようとボランティアで救命処置をおこなった方々に今後、何ごともありませんように。本当に祈るばかりです。

そして何より、このパンデミックの終息が望まれますね。

ではまた♡

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Coco
はじめまして。アラフィフ現役CA(キャビンアテンダント)+大手前大学通信学部学生+マナー講師+別居婚のCocoです。ハワイとピンクをこよなく愛しています。好きな言葉は想定外!人生予測不可能だから楽しいのです。自分を幸せにできるのは自分だけ♡一緒に人生を楽しみましょう! FOLLOW ON INSTAGRAM
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