こんにちは、パフォーマンスラブリーのCocoです。
今回は公共の場でのマスクの着用についてです。
お客さまからいただくコメントから…
- マスクを外していた乗客をCA(キャビンアテンダント)が注意しなかった
- マスクを顎(アゴ)にしていたり、耳にかけて外しているのにCAが注意しなかった
- マスクを着用していない乗客のチェックが甘い
- 子供がマスクを外して話したりせきをしているのにだれも注意しなかった
などなど
このような声の比率の多さにちょっとびっくりしてしまいました。
わざわざコメントを書くってちょっと手間だし、相当これ言いたい!と思わないと普通コメントなんてしませんよね。
これって日本ならではの感覚かも、と思い記事にまとめています。
- マスク着用について機内での実態
- 自分はなぜ公共の場でマスクを着用するのか
- 私CocoはCAとして国内外のエアラインで約20年のキャリアがある
- 客室のマネージャー(客室責任者)としての経験も兼ね備えている
マスク着用は義務
最近の傾向として、お客さまからいただいたコメントの多くを占めるのが
マスク着用に関するCAの対応
という現実があります。
このご時世、ほとんどのエアラインでマスクの着用は義務とされており、お客さまにも再三ご案内をしています。
たしかにマスクを外していたら義務を果たしていない、ということになります。
ただ、ここまでたくさんのお声があがるのには
多様性を認めない日本の教育のたまもの
のような気がしてしまいます。
- みんな一緒が正しい
- 人と違うことはしてはいけない
- 出る杭は打たれる(これはちょっと違う?)
このような思考の現れですよね。
自粛ポリスという言葉も記憶に新しいと思います。その度を超えた行動がニュースにもなりましたよね。そしてマスクポリスの出現です。
怖い思いをした
このようなお声もいただきました。
・機内でマスクを耳にかけて、外した状態で話をしている人もいたので心配だった
・マスク着用義務があるのにマスクを外してお喋りをする外国人を見てもだれも注意しないので、コロナ禍で飛行機に乗るのはこわいと思った
たしかに電車だったら自分が避難してその人から離れればいいのでしょうが、飛行機だと座席が決められていますからそうもいかないですよね。
かつ、密閉された空間です。
こわいと感じても逃げようがないということです。

飛行機は安全です!
でもご安心ください。
- きれいな空気、十分な換気
上空のきれいな空気を大量に取りこみ、機内の空気は約3分で入れ替わります。 - 病院の手術室にも使われる高性能フィルター
機内の空気は高性能フィルターでろ過され、客室内に提供されています。 - 空気は常に天井から床下へ流れ滞留しない
機内の空気は常に天井から供給され床下へ流れ、客室内に滞留することはありません。
そうです。
もうご存知の方も多いと思いますが、実は航空機は極めて安全な乗り物なのです。
機内のアナウンスでもこのような航空機の空調システムや換気について説明をし、安心してご利用いただけるよう案内をしています。
でもなんとなくお気持ちはわかる気がします。
一見したら飛行機内ってかなり密にしか思えないですよね。。
でもご安心ください!
飛行機でクラスターって聞かないと思いますし、本当に十分な換気がされているのでご安心ください!
JALと理研化学研究所が機内の健全性について、マスク着用の検証を行った実験記事があります。
ご興味ある方はご覧になってみてください。
JALと理研は、発生する飛沫(ひまつ)そのものを減らす観点で、機内でのマスク着用による感染リスク低減効果は大きいと結論づけています。
CAも対応に苦慮
私たちCAももちろんマスクを着用していなかったり、外されている方には丁寧にアプローチして着用を依頼しています。
見かけたらお声かけをしています。
ただ文字通り、マスクポリス!になって、常時機内をパトロールしている訳にもいきませんので(汗
お食事中はマスクを外してよいとの案内をしたら、「自分はずっと食事をしている!(だからマスクはしない!)」と主張されるお客さまもいらしたそうです。
なかなか難しい、というのが現実だったりします。CAはみんな苦労されていると思いますね。
フェイスシールド着用CAに感動
かなり以前に私たちCAにもフェイスシールドが配られました。
ただ着用は義務ではなく、実際しているCAを見たことはありません。
でも今回は自らフェイスシールドを着用して乗務しているCAと出会えました。
自分の身を守るという意味もあるとは思いますが、ほとんどがお客さまの身を守るため、という気持ちの現れであり、それを見て感動しました!
手間や見た目の観点から着用を控えていた自分を恥ずかしく思いました。
ブラボーです!
自分よりもまわりのために
マスク着用は義務だからマスクをする
義務なのに着用していない人は指摘するのが正義
本当にごもっともな意見です。
義務とされているから反発したくなる?
義務と言われると反発したくなるあまのじゃくさん?が多いのか、
実際、ちまたではマスク着用に関するトラブルがあとをたちませんよね。
もちろん健康上の理由などでマスクを着用できない方もいらっしゃいますので、この限りではありません。
飛行機でのマスク未着用に関するトラブルについては、別記事の
「航空機でのマスク未着用【搭乗拒否】騒動について現役CAが緊急解説!」
にて解説しております。
よろしければこちらも合わせてご覧ください。
公共の場でマスクをする理由
公共の場でマスクをする理由には2つの意味合いがあると思います。
- 自分の身を守る
- まわりの人たちの身を守る
この「まわりの人たちの身を守る」
ということにフォーカスしたら
「マスクをしたくない!」
なんてわがままはもう言えないですよね。
あなたが危険なだけではなくて、まわりの人たちも危険にさらしているかもしれないですよ、ということです。
私が公共の場でマスクをする理由
私がマスクを着用する理由を考えてみました。
もちろん、自分が感染したくないという思いはまずあります。
- 自分が感染していて無症状かもしれないから(予防策、配慮)
- 近くにいるその人がご高齢の親の介護をしていたり、癌と戦っているお子様を持つ親かもしれない。(私が大丈夫でもその方たちには大きなリスク)
- 自分のコミュニティーの活性化のため(お店がオープンして雇用が守られビジネスが繁栄して欲しい、コロナ抑制が全ての助けになる)
こうして考えると、自分のためというよりは、
自分のまわりの環境や人たちを守る
という意味合いの方が重要な気がしてきます。
もうわがままで
マスクをしたくない!
なんて言えなくなってしまいますよね。

さいごに
最後にまとめです。
- 航空機は安全・安心な乗り物である
- 機内でマスク着用の効果は実証されている
- 自分よりもまわりのためにマスク着用は必要
いかがでしたでしょうか?
私Cocoもフライト中はマスクポリスとして活躍しなければならない立場なのですが(笑
自分よりもまわりのため
という着用理由を忘れずに、今後も対応していきたいです。
いつも言っていますが、
皆さまもお互いにルールを守って、
かつ思いやりの心を持って
どうぞ快適な空の旅をお楽しみください♪
では、また♡
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